レイキヒーリングを、自分を大切にする時間として使ってみる。誰かを癒すことに関心が向いていた人ほど、この使い方を忘れていることがあります。こころの豊かさについて考えるなら、まず、自分のために使える時間が暮らしの中にあるかを見てみてください。
自分のことは、全部終わってから
人のためなら動けるのに、自分のことになると後回し。そんな毎日に心当たりはありませんか。
仕事を片づけて、家のことをして、届いた連絡に返事をする。ようやく座ろうと思ったら、もう寝る時間。今日もちゃんとやったはずなのに、どこか物足りない。何かが欲しいというより、自分が今日一日のどこにいたのか、分からなくなる。
こういうとき、もっと感謝しよう、今ある幸せに気づこう、と自分に言い聞かせることがあります。それで気持ちが変わる日もあるでしょう。でも、疲れているのに「感謝が足りない」と叱られたら、休む場所がなくなってしまいます。
誰かが入れてくれたお茶なら、温かいうちにどうぞと言う。自分で入れた一杯にも、同じようにしていいはずです。飲む時間まで、すべての用事が終わるのを待たなくていい。
レイキヒーリングを自分に向ける意味
レイキヒーリングは、手を体に軽く当てたり、かざしたりする実践です。生命エネルギーという考え方を背景にしています。その捉え方にはさまざまなものがありますが、ここでは、自分の感覚に目を向ける時間として考えてみます。
レイキを学ぶきっかけが、家族や身近な人を癒したいという気持ちだった方もいるでしょう。その気持ちは大切にしながら、自分も、その手を向ける相手に入れてください。
教わった方法で静かに手を当てる。何か特別なことが起こるかを待つ前に、今の自分はどんな感じか、確かめてみる。疲れているのか。落ち着かないのか。今日は何も考えずに座っていたいのか。
手の温かさを強く感じる日も、よく分からない日もあるかもしれません。感じ方を比べて、上手、下手と決める必要はありません。ここで大切にしたいのは、感覚の強さより、自分に関心を向けることです。
癒しの時間にまで、いい人にならなくていい
静かにしていると、思っていたのと違う気持ちに気づくことがあります。「本当は引き受けたくなかった」「ありがとうと言ってほしかった」。そんな本音が出てくると、つい打ち消したくなる。
人に認められたい気持ちはあっていいのです。褒められれば嬉しいし、気づいてもらえなければ寂しい。そこで自分を責め始めると、何を感じていたのかが、また分からなくなります。
「そうか、言ってほしかったんだ」。まずは、そこまでにしてみる。相手が悪いという結論を急ぐことも、自分の未熟さを探すことも、今すぐには必要ありません。
自分に嘘をつかないとは、いつでも本音を相手にぶつけることではありません。自分の中で起きていることを、自分までなかったことにしない。そこから、伝えるのか、頼むのか、今回は休むのかを選んでいけます。
スピリチュアルな学びを暮らしに戻す
「自分とつながる」という言葉があります。少し大きく聞こえますが、自分が何を感じ、何を望んでいるかを知ることも、その入り口だと思います。
不思議な体験をしたか。特別なメッセージを受け取ったか。スピリチュアルに関心を持つと、そうしたことが気になるかもしれません。ただ、その体験をどう受け止めるにしても、毎日の自分を置き去りにはしたくないのです。
学んだことが増えても、断りたい用事を全部引き受けている。自分を愛するという言葉を知っていても、休むたびに罪悪感を覚える。それなら、知っている言葉を一つ、今日の行動にしてみませんか。
「今日は難しい」と伝える。手伝ってほしいことを頼む。好きな音楽を一曲、最後まで聴く。誰かに見せるためではない選択を、自分のためにしてみるのです。
こころの豊かさは、自分の分も受け取ること
こころの豊かさを、いつも満たされていて、不満のない状態だと考えると大変です。寂しい日も、腹が立つ日もあります。そのたびに、豊かさがなくなったと採点しなくていい。
人に喜んでもらう嬉しさと、自分が好きなことをする嬉しさ。両方あっていいのです。誰かの役に立たなかった時間にも、自分にとって大切なものは残ります。
レイキを学んだ方は、自分へのヒーリングの時間を暮らしの中に置いてみてください。未経験の方なら、まずは少し座って、自分の気持ちを聞くところから。気づいた後は、予定を減らす、早く寝るなど、できることを一つ選びます。
小さなことですが、自分の望みを聞いて、それに応える時間を持つ。積み重ねを大切にしたいのです。
レイキのエネルギーの存在や病気への効果は、科学的に確立していません。医療の代わりにはせず、心身の不調が続くときは医療機関に相談してください。
誰かに渡してきた優しさを、自分の分も残しておく。今夜のお茶は、温かいうちに飲んでください。
