レイキの時間に考えごとが浮かんでも、それだけで練習が失敗したと決めなくてかまいません。この記事では、無心になろうと自分を追い込まず、教わった方法と今の感覚へ戻る付き合い方を考えます。考えを消すことを、癒しの条件にしないための話です。
静かにすると、頭の中が忙しい
手を当てて目を閉じた途端、明日の予定を思い出す。返事の仕方が気になり、買い忘れたものまで浮かんでくる。落ち着く時間のはずが、頭の中では用事が増えていく。
こんな状態でやっていて意味があるのか、と気になるかもしれません。人から、何も考えずに過ごせたという話を聞いていれば、なおさら自分だけできていないように感じるでしょう。
でも、他の人が語った一回の体験を、自分が毎回達成する条件にしなくていいのです。静かな部屋へ移っても、今日あったことまで部屋の外に置いてこられるとは限りません。
考えごとがある日は、考えごとがある。その事実に、集中力がない、向いていない、といった評価をすぐ足さずに置いてみてください。
無心になろうとして、見張り役を増やさない
何も考えてはいけないと決めると、今考えていないかを、ずっと確かめたくなります。考えが浮かぶたびに、また駄目だったとやり直す。自分の内側を見張る仕事が、もう一つ増えたようです。
レイキヒーリングは、手を体に軽く当てたり、かざしたりする実践です。学んだ手順に疑問があるなら、講師に具体的に確認していい。その上で、少し考えが浮かんだだけで、全部を最初からやり直さなければと決めつけないでください。
無心という言葉の意味も、人によって違います。考えが一切ないことを指すのか、浮かんだ考えを追い続けないことを指すのか。説明が曖昧なら、何をすることなのかを尋ねると、目指すところもはっきりします。
分かったつもりで厳しい条件を増やすより、分からないところを一つ聞く。自分の練習を大切にするための質問です。
浮かんだ用事は、後で扱える形にする
忘れたくない用事が気になるなら、始める前に短く紙へ書いておく方法があります。明日連絡する、買うものを確認する。その程度のメモで、今すぐ考え続けなくてもよい形を作ります。
途中で思い出して、どうしても気になるなら、いったん中断して書いてもかまいません。中断せず続けることより、その時間が自分にとって無理のないものかを考えてください。
浮かんだ考えを全部分析する必要もありません。仕事のことを考えていたと気づいたら、手の触れているところや、椅子に座っている感覚へ注意を戻す。何度も戻る日があっても、その回数を失敗の数にはしない。
呼吸も、深くしなければと頑張らず、楽にできる範囲で。苦しさや不快感があれば続けず、姿勢を変えたり休んだりしていいのです。静かに見える形を守るために、体を我慢させないでください。
姿勢や場所の問題も、精神論にしない
集中できない理由を、心の持ち方だけに探していないでしょうか。椅子が合わない、部屋が暑い、家族が出入りする。そういう現実的なことも、過ごしやすさに関わります。
落ち着かない場所で頑張るより、時間帯を変えてみる。腕が疲れるなら、教わった方法の範囲で無理のない姿勢を確認する。すぐに対応できることを、精神的な課題に変えないほうが、練習は身近になります。
一方で、理想の環境が整う日だけにしようとすると、なかなか始まりません。完全な静けさまでは求めず、今日はこのくらいなら座れる、という場所を選ぶ。その加減も、自分の暮らしに合わせて考えていけます。
何分できたかだけでなく、無理がなかったかも見てください。続けやすさを確かめるために、毎回限界まで取り組む必要はないのです。
練習を終える時刻を先に決めておくこともできます。考えが消えるまで終われないとすると、区切りがつかなくなります。自分の判断で、今日はここまでと手を離すことも、自分で選べるようにしておく。終わり方にも余裕を残しましょう。
終わった後まで、頭を空っぽにしなくていい
レイキをしたから、すべての悩みが消えるはずだと思うと、終わった後の考えごとまで気になります。でも、明日の予定が残ることと、今日自分のために時間を取ったことは、両方あっていい。
残った用事には、後で手をつければいいのです。レイキの時間に答えが出なかったからといって、自分に何か足りないと決める必要はありません。必要な相談や、現実の段取りは、それぞれ別に進められます。
レイキの健康への効果は科学的に確立しておらず、医療の代わりにはなりません。考えごとのために眠れないなど、生活への支障が続く場合は医療機関に相談してください。
今日は何度も予定を思い出した。それでも、気づいたときに手元へ戻った。そこまでを、その日の練習として受け取れます。
頭の中に用事を残したまま、椅子から立ってもいい。自分をいたわる時間に、完璧な静けさという合格証はいりません。
