レイキを学ぶと、身近な人にもしてあげたくなることがあります。その気持ちを相手に届けるとき、最初に確かめたいのは、相手が今それを望んでいるかどうかです。癒しは、自分が提供できることだけでなく、相手が選べることも含めて考えたいと思います。
よいと思ったものを、大切な人にも
気に入った店を教えたくなる。面白かった本を勧めたくなる。自分がよいと思ったものを、好きな人と分かち合いたい。レイキをしてあげたいという気持ちにも、そんな親しさが含まれているのでしょう。
ただ、自分が嬉しかったものを、相手も同じように喜ぶとは限りません。今日は一人で過ごしたいかもしれないし、体に触れられることが苦手かもしれない。レイキそのものに関心がない場合もあります。
その違いを、まだよさが分かっていないから、と片づけないでいたいのです。知らないことについて説明するのはよくても、説明を聞いた後にどうするかは相手が決められます。
相手を大切にする気持ちは、やってあげるときだけに表れるわけではありません。今日は要らないという返事を受け取るときにも、同じくらい表れます。
始める前に、何をするかを伝える
レイキヒーリングは、手を体に軽く当てたり、かざしたりする実践です。初めて受ける人にとっては、どこに触れるのか、どのくらいの時間がかかるのかも、分からないことかもしれません。
少しやってみる、と曖昧に誘うより、することを短く説明してください。触れる場所、触れずに行う選択があるか、予定する時間、途中でやめられること。有料なら料金も先に伝える。相手が判断するための情報です。
親しい間柄ほど、説明を省きたくなります。家族だから分かるはずとは限りません。以前は受けたいと言った人も、今日は違う希望を持てます。その日の返事を聞くことは、距離を作るためではなく、相手を知るためです。
一度うなずいたから、その後は何をしてもよい、ということにはなりません。触れる場所が変わるときや、相手が落ち着かない様子なら、改めて確かめる。返事を急がせず、分からないところを聞いてもらえる余地を残します。
効果を約束して選んでもらうこともしないでください。レイキの生命エネルギーの存在や病気への効果は、科学的に確立していません。受けるかどうかと、必要な医療を受けるかどうかは別に扱います。
断られたとき、自分の気持ちも見てみる
相手に断られて、がっかりすることはあるでしょう。役に立ちたかった。喜んでほしかった。学んだことを認めてほしかった。そうした自分の気持ちに気づくのも、大事なことです。
ただ、その寂しさを相手に埋めてもらうために、もう一度だけと勧め続けると、断る負担が増えてしまいます。相手はレイキを選ぶだけでなく、あなたを傷つけない返事まで考えることになります。
断られたのは、今提案したことです。あなたという人全体への評価とは限りません。そこで関係の温度まで測ろうとせず、分かったと受け取ってみる。別の話を続けられるなら、それも親しさです。
相手に何かをしたいときは、役に立つ人でいたい自分と、相手が望むことの両方を見てみてください。自分の願いがあることを知っていれば、知らないうちに相手の希望とすり替えることを避けやすくなります。
相手の感想を、こちらで完成させない
終わった後、温かかったでしょう、軽くなったでしょう、と先に答えを置いていないでしょうか。相手が気を遣う人なら、その言葉に合わせて返事をするかもしれません。
どうでしたか、と聞いたら、返ってきた感想をそのまま受け取る。よく分からなかった、も答えです。眠くなったという感想から、何かが浄化されたと決める必要もありません。
話したくない人に、詳しい感想を求めなくてもいいのです。自分が学びを確かめたい気持ちはあっても、そのための報告を相手の義務にはしない。感想を記事などに使いたいなら、公開の可否も別に確認します。
相手の体験は、こちらが提供した時間の中で起きたとしても、相手のものです。その人の言葉が短くても、感動的でなくても、付け足さずに置いておけます。
何もしないことも、関わり方の一つ
疲れているように見える人へ、すぐにレイキを提案する前に、何かできることはあるかと聞いてみる。望まれるのは、話を聞くことかもしれないし、家事を一つ代わることかもしれません。
自分が持っている方法に相手を合わせるより、相手の希望を知ってから、できることを選ぶ。レイキがその中の一つとして役立つ場面もあれば、出番のない日もあります。
出番がないから、自分にできることがないわけではありません。そっとしておく、予定を変える、また会う約束をする。相手の暮らしには、いろいろな助け方が入る余地があります。
手を差し出す前に、相手の返事を待つ。そのわずかな間も、相手を尊重する時間です。癒したいという気持ちを、相手が選べる形で渡していきましょう。
